部品・工具編で必要な工具と部品をまとめました。ここでは実際にエンジンオイルとフィルターを交換する手順をまとめます。
以下の説明は基本的に全て純正(もしくはワイズギア製)であることを前提に説明しています。純正以外のパーツを取り付けていたりするとボルトのサイズなどが異なることもありますが、基本的な手順は変わらないと思います。
まずはアンダーガードを外す
エンジン下のアンダーガードを外します。アンダーガードをつけてない人や外さなくてもドレンボルトを外せるガード(力造のやつとか)を使っている人はこの手順は飛ばしてください。
ワイズギア製アンダーガード(ツーリングセローに付いてるやつ)は頭が10mmの六角ボルト4カ所で留まっています。その4カ所外してやれば取れます。ガードと車体の間にスペーサーが入ってるのでそれを無くさないように注意。
数分暖気運転する
オイルを抜きやすくするため数分暖気運転させます。暖気させ過ぎるとオイルが熱すぎて交換時に火傷するので気をつけます。
ちなみに暖気後にアンダーガードを外しても良いのですが、エンジンの熱で外すのが辛いので先に外しておくのをオススメします。
エンジンオイルを抜く
ドレンボルトの下に新聞紙を広めに敷いてからオイル吸収材を用意します。
ドレンボルトを緩めます。(反対に回すとネジ山が舐めて大変なことになるので注意)純正のドレンボルトの頭のサイズは六角12mmです。 このときオイルフィラーキャップも外すか緩めておくとオイルが抜けやすいです。
オイルが抜けきるのに数分かかるので気長に待ちます。一度抜け切ったと思っても残ってたりするので車体を傾けたりしてオイルを排出させます。(多少抜け切らなくてもそこまで神経質にならなくてOK)
もし古いガスケットがエンジン側にくっ付いてしまっていたら取り除いてください。
エンジンについたオイルをウエスで拭き取ったら、新しいガスケットをはめたドレンボルトを締めてください。締める時はトルクレンチを使って20N・mで締めてください。
オイルフィルターを交換する
フィルターカバーの3カ所のボルトを外します。ボルトの頭の穴のサイズは六角穴付きボルトH5(5mm)です。
フィルターカバーを外してオイルフィルターを取り出します。カバーを外すときオイルが垂れてくるので注意。
 |
| 左上の穴に小さいOリング |
フィルターを取ったら、フィルターが入っていたところに残っている古いオイルをウエスでふき取ります。
ネジ穴付近にある小さいOリングとフィルターカバーについている大きいOリングを新しいものに交換します。小さいOリングは最近のセロー250は1カ所ですが、古いモデルは2カ所あるので注意してください。
新しいフィルターの穴をフィルターカバーの突起にかぶせて元に戻します。フィルターの向きは穴が空いている方がカバー側、空いてない方が車体側になります。
 |
| カバー内側に大きいOリング |
フィルターカバーの六角穴付きボルトを締めます。それぞれのボルトは長さが違うのでちゃんと元々ついてたところに締め直してください。トルクは10N・mです。(結構弱い力です)
新しいエンジンオイルを入れる
オイルフィラーキャップを外します。純正のままなら、六角14mmで外せます。
ドレンボルトを締め忘れていないか確認してからオイルジョッキで適正量のエンジンオイルを計って、オイルを入れます。オイルの量はフィルター交換したなら1.3L、フィルター交換してなければ1.2Lです。多少の誤差は問題ないです。オイルを足すのは簡単ですが抜くのはめんどくさいので入れすぎに注意してください。
入れ終わったらオイルフィラーキャップを締めます。キャップのOリングが少し押されるくらいの強さで、そんなにきつく締めなくて大丈夫です。
1分ほど暖気運転をしてエンジンを止めたら、オイル量確認窓からオイルの量が適正範囲内か確認します。(もし足らなければ少し足して再度確認します)
 |
| 僕はドレンボルトをジータのマグネティックタイプのものに交換しました |
アンダーガードを取り付ける
ドレンボルトの周りからオイルが漏れていないのを確認してアンダーガードを取り付けます。外した時と同様にボルトを4点留めれば良いですが、ボルトがネジ穴に斜めにささったり変な負荷がかかって舐めやすいので4点バランスよくボルト締めを行いましょう。ちなみに僕は1カ所ネジ山を破壊しました笑
アンダーガードとフレームの間のスペーサーが取り付けにくいので、あらかじめボルトをスペーサーに通してボルトの頭をマスキングテープなどで固定してボルト締めするとやりやすいです。
以上でオイル交換の手順はおしまいです。
手順自体は簡単ですが、ドレンボルトなどのトルク管理に神経を使います。
0 件のコメント :
コメントを投稿